アレクサンダー大王:未完の世界帝国 (「知の再発見」双書)

  • 創元社 (1991年8月20日発売)
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本棚登録 : 100
感想 : 14
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アレクサンダーの物語。ではなく、アレクサンダーの征服の軌跡。中学生の頃、社会科の教科書と一緒に配られた資料集なみの情報量で、ほぼ確定している事実資料の情報を時系列に並べているだけ。読み物としてはイマイチ面白くないのだが、Fate/Zeroとヒストリエのせいで妄想はとても捗る。紀元前とは思えない恐ろしい勢いでの進撃はまさに征服王イスカンダルの御姿であるし、信頼していたフィロタス・パルメニオンとの確執や、ヘファイスティオンへの依存からは蛇の痣が残る王子アレクサンダーのような精神的な危うさを感じさせる。これ一冊でこうなのだから、もっと詳細な文献をあたればヒストリエがさらに楽しめるようになることは間違いない。マンガを楽しむために勉強ができるってなんだか楽しい。というか物語なくして歴史を楽しむのって結構な無理ゲーだと思ってるので、退屈な授業で興味を失ってしまう前に、なんとかしてマンガを読んでもらいたいものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年12月28日
読了日 : 2013年12月28日
本棚登録日 : 2013年12月28日

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