仮想環境に限らず、ネットワーク機器でも、ストレージ製品でも。最近の洗練されたUIに触れれば、大体の機能はなんとなく理解でき、少し試せば扱えるようになるまで何日もかからない。
だがしかし、あえて振り返らなければ気づかないような所にこそ、障害のポイントや設計のヒントが隠れている。
VMwareは、直感で扱えるものの筆頭だろう。特に教えられなくても、誰でも簡単にCPUを追加したり、OSをクローンしたり、スナップショットを取得したりできてしまう。
利用者として扱う分には助かるわかりやすさだが、それで機能を理解できたつもりになってしまうことには気をつけなければならない。
CPUとメモリのオーバーコミット機構の違い、ストレージの優先度制御とネットワークのトラフィックシェーピング、Virtual VolumesやNetwork I/O Controlなどの新機能。
本書で語られるのは機能の紹介レベルであり、詳細についてはやはり実機に触れる必要があるが、そもそも知らなければ、試してみようとすることすらできない。
設計者は当然これ以上知っている必要があるが、利用者環境においては必携と言っても良い一冊。
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- 感想投稿日 : 2016年11月5日
- 読了日 : 2016年11月5日
- 本棚登録日 : 2016年11月5日
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