イメージ・シンボル事典

  • 大修館書店 (1984年3月1日発売)
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感想 : 14
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西欧で築きあげられたイメージ・シンボルの伝統を網羅。
自然神話としてのハムレットや、マザーグースの魔術的な点の指摘(ハバードおばさんと犬の関係とか)、など読ませて飽きない

Great goddes(三毛の基本は白黒茶であるが 女神の基本は白赤黒である) serpent を読むと 神話の基本が一応わかる。「白い春」という概念は存在する、というのとソレをやると「西欧コンプレックス乙」と言われる、というのは覚えておいてよい。そんなわけなので青春はない代り朱夏と玄冬が存在するわけだ。

 付録にはルーン、ヒエログリフのアルファベット、北欧神話のパンテオン、女神の隣にゼウスが入るギリシャ神話のパンテオン アルスターの英雄の系譜、まで入っていてとても便利。
「llyrはウェールズ語でスィールなんだが」
と嘆いた後でウェールズの項目を引くと、ちょっとがっかりする。

西洋限定なので、難解極まるD・トマスの解説、フロイトの夢判断、は入るが虎に関する東洋の、針との関連だ道を司るだドラゴンスレイヤーだ は一応ない。カマキリに「日本では勇気を表す」がある位。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ:   ┗イコノロジー
感想投稿日 : 2014年2月11日
本棚登録日 : 2014年2月11日

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