ジュリエットからの手紙 [DVD]

監督 : ゲイリー・ウィニック 
出演 : アマンダ・セイフライド  ガエル・ガルシア・ベルナル  クリストファー・イーガン  フランコ・ネロ  ヴァネッサ・レッドグレイヴ 
  • 東宝
3.87
  • (161)
  • (226)
  • (168)
  • (24)
  • (8)
本棚登録 : 1202
感想 : 218
4

2010年 アメリカ

婚約者のヴィクターとプレハネムーンとしてヴェローナへやって来たソフィ。ところがヴィクターは自分の新しい店のために取引先と連絡をとり、仕入れのことに夢中。ひとり観光をしていたソフィはジュリエットの家を訪れ、次々と手紙を残していく女性たちに出会う。記者を目指す彼女は、手紙を回収し返事を書く「ジュリエットの秘書」たちの仕事を手伝うことに。そして偶然壁の中で眠っていた50年前の手紙を見つけ返事を書く。そして出会ったのがクレアだった・・・。
少女小説とかラブコメディの映画とかそんな素直に憧れられる年じゃないなーとか思いつつ観たら、なんかもう無性にグッときてしまって、こうなったらいいなという希望通りに完璧に進むのになぜか感動して泣くというw現実でそんなありえないだろ!と突っ込むところはあるんだけど、そんなのフィクションだし気にしなくていいじゃんとぶっ飛ばせる明るさ、希望を持つことの素晴らしさ、何より幸せを身体いっぱいに体現している主人公たちのまぶしさが詰まってて素晴らしい。主演が『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドだったんですね、どうりで見覚えあると思った。明るくて理知的だけどなかなか本音を言えない。でも本当に愛する人やことと向き合って成長していく姿がアマンダにぴったり。こんな恋できたら素敵!とときめいちゃう映画なのだ。最初は何だか感じ悪かったチャーリーもどんどんカッコよく見えてくるから不思議。クレアとロレンツォの二人もいい。こんな年の重ね方をしたいと思わせる名演技。特にクレアは楽じゃなかったと息子に言わしめる人生だった中、誰に対しても笑みを絶やさずモテモテ。すごいなあ。ジュリエットの秘書たちも登場時間は短いものの、実際に会ってみたくなる魅力。
イタリアの素晴らしい景色と主演脇役関係ない登場人物の豊かな感性に支えられた作品だと思います。決してどんでん返しのお話ではないけれど、実際の人生がどこに転がっていくか分からないボールみたいなものだもの、物語の中でくらい夢を見たい。そして普遍的な、ありふれた愛であっても、どんなに時間がたっても、それが運命で真実なら、多分それはどんなドラマチックな恋より素敵なものになるのでしょう。ロミオとジュリエットのような悲しい結末ではなく、最高の笑顔あふれる現代のロミジュリに変えたマジック。あーなんか元気になれた。ノベライズ本も評判良いみたいなので、ちょっと読んでみようか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映像
感想投稿日 : 2015年2月28日
読了日 : 2015年2月28日
本棚登録日 : 2015年2月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする