「デザインのデザイン」というなかなか難しそうだけれど面白そうなタイトルで、実際とても読み応えのある良書でした。産業革命から現在に至るまでのデザインの潮流や、一流デザイナーの手がけた作品たちを通して、「デザインとは何か」という問いかけに、自ら踏み込むことのできる一冊。
2000年代はじめに著された本なので、その頃から社会は大きく変わっているために現在進行形のデザインの趨勢を見つめるにはそのタイムラグを読者自ら補う必要があるが、とても冴えた論評が展開されているのでそのために必要な思考の基軸は本書の中にきっと提供されている。とはいえぜひ筆者にまたアップデートしたものを増補改定して出してほしい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月18日
- 読了日 : 2022年6月18日
- 本棚登録日 : 2022年6月18日
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