全体にダークで静かな緻密さがクリストファー・ノーラン監督のもつ映像美だと私は思う。途中から何となく展開が読めてくるけど、それでも面白い。マジックに取り憑かれ、そして敵愾心がどんどん二人を加熱させ狂わせていく。結局、登りつめて得た「プレステージ」もその実は空虚で、向かう先は悲劇であった。それは両者ともわかっていたような気もするし、それでもやめずにはいられなかったのがなんとなく切ない。そう、これは切ない映画だ。
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- 感想投稿日 : 2023年7月2日
- 読了日 : 2023年7月2日
- 本棚登録日 : 2023年7月2日
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