項羽と劉邦(下) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1984年9月27日発売)
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感想 : 196
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人間の魅力とはなにか?学生時代にはそんなビジネス書みたいな感想で満足していた。しかしいま読み返して感じることはそれほど単純ではない。
たしかに劉邦の周りには様々な者が集まってきた。だが蕭何や張良のような者ばかりではない。肉に群がる獣や虫みたいな輩もいた。項羽は自身の熱すぎる炎により近づく者を選び孤独だったかもしれないが、虞美人や最後の瞬間までつき従った故郷の楚兵と死ねた。まだ31歳。
『国破れて山河在り . . .』である。

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感想投稿日 : 2014年7月15日
読了日 : 2014年7月15日
本棚登録日 : 2014年6月9日

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