前に読んだ本が良かったのでもう一冊。こちらは会話をスムーズに行い、話しやすい相手であるためのポイントを44個にわたって書いている。平たく言うと「空気を読む」ということでもあるが、会話の相手や周りの人が不快にならず、より話したくなるような場を作ること。
書いてある内容として未知のものがあるかと言えばそうではない。新しい知識を何か獲得したという読後感はないのだが、何も残らないわけではない。Know-whatではないがKnow-howであることか。例えば、自分が面白い話と他人のそれは違う(p.58,64)ことは、それは当たり前だと誰もが言いそうな内容だ。真正面から書かれていることを読むことによって改めて自戒する効果を持っている。他には、話の共通点ばかり探るのは自分の話をしたがっているだけ(p.83)という辺りも身につまされるものだし、「でも」と文を否定的に続けるよりは「ただ」と続ける(p.205)ことも評論家気質の自分には痛感されるもの。
自分の怒りは無くせるかどうかではなく、客観化できるかどうかが重要だという指摘(p.20)や、相手を会話に巻き込む簡単な5つの方法(相手の名前を会話に混ぜる、相手が答えて気持ちよい質問をする、相手の話した内容を引用する、自分が何について話しているかを繰り返す、相手の経験を聞き出す)(p.43-46)も目にとまる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
自己啓発
- 感想投稿日 : 2014年8月22日
- 読了日 : 2014年3月30日
- 本棚登録日 : 2014年8月22日
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