下流の宴

著者 :
  • 毎日新聞社 (2010年3月25日発売)
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翔の考え方には理解できるところもあった。最低限の暮らしができれば、アルバイトでもお金がなくてもそれでいい。でも何かに打ち込んで、一生懸命高みをめざす事で見える世界がある。選択肢を広げる、下にいる人は選択肢が限られている事に気付いていないという予備校の先生の言葉にもなるほどと思った。

恵まれているが故に、ハングリー精神がない若者に、それを持てというのは難しいのか。彼らが気付いた時には遅かったとなるのか。また、「足るを知る」的な考え方で、本人たちの幸福指数は高いのか。でも、やっぱり大変な思いをしても、珠緒のように何かに本気で取り組んで、新しい世界が見れた方がきっと楽しいだろうな等、色々考えさせられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年12月23日
読了日 : 2022年12月22日
本棚登録日 : 2022年12月22日

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