たかこ (絵本・こどものひろば)

著者 :
  • 童心社 (2011年4月28日発売)
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本棚登録 : 643
感想 : 98

2023年度 6年生 7分
今年度最初の絵本は、これまで高学年で好評だった『たかこ』。
たかこ登場の場面では、
「え? 着物?」
「顔見えないけど・・・」と少しざわめきがおこりました。
古語もあちこちに出てきますが、ぼくの翻訳もあり、
みんな普通に理解しつつ聞いてくれていました。
たかこをからかったり、着物を踏んで意地悪する場面では、この学年にもちらほらある『いじめ問題』に気づいたようで、静かに聞いていました。
遠足での嵐の場面で、たかこが自分の着物でみんなを守ってくれて仲良くなれたところは、ほっと表情が緩むのを感じられました。
2023年度 5年生 7分
平安時代から来たような十二単の転校生たかことクラスの子供たちが
いろいろな事件をとおして仲良くなっていくお話。
たかこ登場のシーンから子供たちは
「え?」
「誰?」
たかこのセリフは古語ですが、注釈無しで読み進めていきました。
主人公の『ぼく』の翻訳もあって、みんな理解できていたようです。
最後の感想発表では、
「クラスのみんなを着物で助けて、仲良くなれたところがよかったです。」
と、いじわるからの仲直りからのハッピーエンドを楽しんでくれました。
2019年度 6年生
現代語と聞き慣れない古語の会話ですが、ちゃんと理解できるようなお話になっているところが凄いです。
こんな子が一人タイムスリップしてきてくれたら色々平安時代の様子を聞いてみたいな〜と思えてきます。
主人公の男の子が見た目も話し方も風変わりな「たかこ」に対して、普通の友達と同じように自然に接しているのもすごくいいなと思いました.
2019年度 4年生
扇で顔をかくして登場した平安時代のお姫様のような転校生たかこちゃんに
まずどよめき。
さらに
子供達  「おうぎ??」
MT  絵をさして「扇子のことね。」
ここでちょっとMTは不安になりました。
なぜなら、たかこの言葉はすべて古語。
まあきちんと理解できなくても主人公の「ぼく」がざっくり訳してくれる!
と、ずいずい読み進んでいきました。
中盤でクラスの子とたかこのいざこざや嵐をたかこの着物で乗り切る場面も身を乗り出して聞いてくれました。
「たかこがみんなと仲良くなれて良かったと思います。」と感想もいただきました。
2019年度 5年生
平安時代からタイムスリップして来たような十二単を着た転校生 たかこ が遠足を機にクラスに溶けこんでいくお話です。
「いと はづかし」「さなり」などの奥ゆかしい平安言葉や、着物の「さくら萌黄」「すおう」などの美しい色の名前がとても素敵だと思いました。
担任の先生が時々、クスッと笑っておられたのが印象的でした。
「たかこがみんなを守ったところが良かった!」
「たかこみたいな長い髪の女の子がいる変なクラスだと思った!」と、女子が感想を言ってくれました。
2017年度 6年生   5分30秒
平安時代からタイムスリップしてきたような転校生のお話です。
平安時代の奥ゆかしい話し言葉や着物の色のよびかたがとても素敵でした。
2015年度 6年生
転校生は平安貴族の女の子だった!?
たかこは十二単に長い黒髪、平安時代の言葉を話しますが、この年頃の子供同士のいざこざもありつつ普通の小学生としてお話が進みます。
古語がわからないかな?とも思いましたが、現代語に訳すことなく最後まで読みました。
子供達も絵を見ながらなので、理解できていたようです。
扇をなくしたたかこの「あぢきなし・・・」がしばらく私のお気に入りの言葉になり、なんだかうまくいかないときに「あぢきなし…」とつぶやくと大きなたかこの顔が思い出され、「なんとかなるな!」という気持ちになりました。  
2013年度  5年生

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: た行
感想投稿日 : 2013年7月23日
読了日 : 2013年7月23日
本棚登録日 : 2013年7月23日

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