(下巻より)
確かに身近にいたらセバスチャンにはイライラするかもしれないが、
女性に振り回されたり、人間関係にうじうじする他の刑事や捜査官に比べたら、
一晩限りで関係を終わらす態度や捜査方針にはっきり意見を言うのが、
むしろすがすがしいくらい。
そして面白かった。
事件の展開もだが、
捜査班内の人間関係が(最後の衝撃的な展開まで)
バランス良く入っていることや、
なんといっても、
貧乏くじばかり引いている地元の警部の存在が面白かった。
セバスチャンが、嘘をついていた少女に
親やマスコミに言い訳できるように救いの手を差し伸べるところが、
例え彼に腹黒い気持ちがあったとしても、
かっこよかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2020年12月16日
- 読了日 : 2020年12月16日
- 本棚登録日 : 2020年12月16日
みんなの感想をみる