やっと!!初伊坂です。
私より少し年下の年代に、すごく人気のある作家。
東野さんなんかよりずっと人気あるだろうに、直木賞は未だ。
とにかく乾いた印象。感情移入を拒むかのような。
かと言って磯崎さんのように、不親切ではない。
この辺が若い人に受ける理由の一端でしょうか。
よくある風景の中の、おとぎばなし。
よくあるというのは、日本人にはお馴染みの「プロ野球」が舞台の作品だから。
でも、おとぎばなし。・・・それもなんとシェイクスピア。
実を言うとシェイクスピアを読んだのは10代の頃なので、
既に、かなりいろいろな物語が頭の中でごっちゃになっているのだが
人物の役割や、せりふ回しから、ああ、とわかる。
日本人の日常であるプロ野球の中にあって、かけ離れた世界を描いているんですね。
その余裕の文章、テクニック。
この作者の、物語作家、小説家としての力量を感じました。
作者自身が、自分らしくない作品になりました、と書いているので
私はもっと彼の作品を読まねばならない、と思ってます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年4月29日
- 読了日 : 2009年12月28日
- 本棚登録日 : 2013年4月29日
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