ローマ人の物語 (3) 勝者の混迷

著者 :
  • 新潮社 (1994年8月1日発売)
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本棚登録 : 685
感想 : 50
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如何に先見の明がある人物でも、周囲の利害によっては潰されてしまうという、現実味のある巻。また、どんな英雄でも年を取ったり、嫉妬に狂ったりするとかつての栄光にそぐわない人物になってしまうという嫌に人間臭い部分が垣間見えた。

しかしそんな中でも上手に、ある種冷酷に『人』を使うことができる人が国を作っていけるのだな、とも感じた。正義感、先見性よりも強かさが重要。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月26日
読了日 : 2023年8月26日
本棚登録日 : 2023年5月10日

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