センス・オブ・ワンダーを探して ~生命のささやきに耳を澄ます~

  • 大和書房 (2011年10月24日発売)
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感想 : 71
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福岡伸一は「現代では昆虫の新種なんてほとんど発見されないし、」などととんちんかんなことを言っているが、本当に昆虫好きなのだろうか。自身が否定している視野狭窄に陥った専門家の姿そのものなのだが。阿川佐和子の受け答えも、話をあまり理解できていないようで適当な相づちばかり。
一番非道かったのは、「血液型性格診断を鵜呑みにしているようでは生命の問題は語れない」と言う福岡に対する、阿川の「結構あったっていると思うけどな。ハカセは何型でしたっけ?」という受け答えを福岡が無視したところ(P222-223)。センス・オブ・ワンダーを失っていないと福岡がべた褒めしていた阿川が、実は疑似科学を信じる(センス・オブ・ワンダーを失った)一般人と同じだったという展開は皮肉以外の何物でもない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年9月10日
読了日 : 2013年2月16日
本棚登録日 : 2018年11月18日

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