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大学の夏休み、先輩の手伝いで福岡県の門司でたこ焼き屋台のバイトをしていた樽井翔太郎は、ひょんなことからセーラー服の美少女、花園絵里香をヤクザ二人組から助け出してしまう。もしかして、これは恋の始まり!?いえいえ彼女は組長の娘。関門海峡を舞台に繰り広げられる青春コメディ&本格ミステリの傑作。
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ドラマになったという記述も見かけたが、確かに映像向きかもしれない。ハチャメチャな設定に派手な展開。道具立てもぶっ飛んでいて、笑える要素も、じんとさせる要素もある。しかも、そもそもの誘拐の動機づけになった理由は、冒頭であっけなく解決されているので(本人たちは知らないが)、言ってみれば無駄などたばた騒ぎだったことになるのも愉快である。だが、表向きの愉快さの裏には、本気の企みが隠されていて、しかもこれが結構純愛だったりするところもなかなかである。気軽に読めて惹きこまれる一冊だった。
読書状況:読み終わった
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は行の作家
- 感想投稿日 : 2020年6月27日
- 読了日 : 2020年6月27日
- 本棚登録日 : 2020年6月27日
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