ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book)

著者 :
  • 講談社 (2012年4月18日発売)
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本棚登録 : 636
感想 : 109
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恥ずかしいが言ってしまおう。本書は、現代におけるルポルタージュの最高峰である、と。

やや印象批判が目につくところもある。感傷的にすぎるところもある。
しかし、実際に様々な場面に取材し、キーマンの多様な面を鮮やかに浮き彫りにするその内容は、わずかな瑕疵を補っておおいに余りあると思う。

また、陰鬱たる思いにさせられるのも確か。
ごくごく「普通」の人たちがヘイトに走る現状は、著者が言うように怖い。
主要因の一つに筆者は「承認要求」を挙げるけれど、これらの諸現象を解決するにはどうすればいいのか、答えは見えない。

ヘイトはまさに日本を貶める行為なんだけど、やっぱ暴力による解決しかないのかなあ、とも思ってしまう。うーん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年2月11日
読了日 : 2015年2月11日
本棚登録日 : 2015年2月11日

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