動物の権利を守るためなら過激なテロも厭わない組織「DOG」。そのテロの標的にされた会場から彼らは生きて出られる事ができるのか。
これでもかこれでもかと盛り込まれた陰惨で残酷な場面に目を逸らしたくなった。
動物が愛護されている一方で、大量に殺されている現代。時代や社会に対して問題提起しながら物語は進んでいく。
会場に閉じ込められた人々が謎の黒い獣たちから逃げ惑う様、なんとか生き延びようとする様はモンスターパニック映画のそれだし、密室状態で次第に疑心暗鬼になって仲間割れを起こす展開はサスペンスだ。そして何と言っても手に汗握る展開が物語をクライマックスまで引っ張る。540ページの長尺も納得、大満足の一冊だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年10月23日
- 読了日 : 2023年10月23日
- 本棚登録日 : 2023年10月23日
みんなの感想をみる