夜のアポロン

著者 :
制作 : 日下三蔵 
  • 早川書房 (2019年3月20日発売)
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本棚登録 : 286
感想 : 34
4

日下三蔵氏の執念が生んだ短編集、とでも言うべきか、版元を超えてタッグが組まれ、「夜のリフレーン」と対を成す一冊。
いわゆる幻想小説にカテゴライズされる作品が主だった「夜のリフレーン」と異なり、少しヴォリュームがあるミステリーを中心に収められている。
とは言いつつ幻想的なテイストが横溢するものがあったり、古典芸能の裏側を描いた作品があったりと、中世~近代欧州を舞台とする長編群とはまた趣を異にしながら、実に皆川博子氏らしい物語が並んでいる。
個人的には、小粋なタッチで遊び心が満載の「ほたる式部秘抄」が秀逸で、強く印象に残った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 単行本
感想投稿日 : 2019年6月17日
読了日 : 2019年6月17日
本棚登録日 : 2019年6月17日

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