作中を流れる雰囲気は、中島京子氏や梨木香歩氏、あるいは湯本香樹実氏の作品にも通じるものがある。
決して類型的でありふれた平凡とは言えない日常を、そうと強く読者に感じさせることなく、どちらかというと低めのテンションを保って淡々と書き綴っているが、その筆致が絶妙で心地よい。
"今日が人生最後の日"と思いながら周囲の人に接することにしよう、と心改めるには、最適なきっかけとなり得る一冊だろう。
読書状況:読み終わった
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文庫
- 感想投稿日 : 2014年6月17日
- 読了日 : 2014年6月17日
- 本棚登録日 : 2014年6月17日
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