司馬遼太郎の名著『坂の上の雲』の舞台となった
明治維新直後の日本は、平均寿命が今の約半分。
今は多くの人が80代~90代まで生きます。
仕事人生をひと山超えても、まだまだ長い人生があります。
坂の上にあるのは「雲」ではなく、「坂の上の坂」
本日ご紹介する本は、
今後ますます私たちにとって重要になる
人生の後半戦についての考え方を紹介した1冊。
ポイントは
「組織内自営業者」
会社にだけ埋没していると、会社に人生を委ねていることになります。
会社というコミュニティには将来、自分の居場所はありません。
ただし、会社の中で自営業者として過ごせると、
坂の上の坂に入ったとき、大いに役だつ可能性があります。
そのためには、会社と自分はパートナーという感覚をもつこと。
組織で個人の力を発揮し、伸ばせる仕事ができれば
会社を辞めてからも、その力を発揮できる
というのが本書で主張されています。
「1冊本を出す」
実際に出版しなくても
自分のやってきたことについて
本1冊書けるくらいのコンテンツを
蓄積する気持ちで仕事に取り組む。
そうすれば、お金を貰いながら
自分の能力を伸ばすことができ、
会社を辞めてからも、蓄積した分野で
一目置かれる存在になれる可能性があります。
「体の資産作り」
将来のための資産を作っておくことも大事ですが、
健康という資産を日々蓄積しておくことも大事。
お金は一度に大金を入手できることもありますが、
健康は急には手に入れられません。
前半戦の日々の体作りが、後半戦に効いてきます。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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仕事をリタイヤしても死ぬまでの時間は相当にある
組織では仕事ができる人ほど偉くなる。すると皮肉なことに本来の仕事をする時間がどんどん減る
組織に棚卸される前に、自分で自分を棚卸しておくこと
組織に埋没するとは組織に人生を委ねてしまうこと
企業内自営業者として過ごせると、坂の上の坂に入ったとき、大いに役だつ可能性が高い
お金をもらわない仕事も、実は投資のうち
体を動かし、体の資産作りをする
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◆目次◆
第一章 世の中を信じる
第二章 幸せは自分の中にある
第三章 ”いい子”は、もうやめる
第四章 会社を利用し尽くす
第五章 消費の作法
第六章 コミュニティをシフトする
第七章 パートナーと向き合う
第八章 死とお金を考える
第九章 本当に必要な備えをする
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- 感想投稿日 : 2017年8月22日
- 読了日 : 2017年8月22日
- 本棚登録日 : 2017年8月22日
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