数多く作られているアメコミヒーロー映画のなかでも、わかりやすい悪役を作らずに「正義」が何かを描く作品は、他にないのではないか。
米ソ核戦争の脅威が最大限に高まった80年代。ヒーロー活動が禁止されたアメリカで、元ヒーロー達を襲う事件が起こるところから映画は始まる。
アメコミヒーロー映画とは思えないハードボイルドさと、ダークな内容、社会的なシナリオは、完全に大人向けである。
本作品では何人もヒーローが登場するが、その中でもドクターマンハッタンは能力が突出しており完全に神の領域にある。笑ってしまうぐらいの力を持つが、それにより地球全体、生命全体という俯瞰したテーマにも説得力が帯びる。
一筋縄ではいかないラストも見ごたえがあった。
ぜひ人に薦めたい一本。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2019年10月29日
- 読了日 : 2019年10月29日
- 本棚登録日 : 2019年10月29日
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