銀行勤務の女性の横領の物語。
一見優しいようでいて主人公の気持ちに鈍感で、独善的な夫に愛想笑いで合わせる生活。
一方で、自分を求めてくれる彼氏との、甘く、手放し難い生活。
そして真面目な主人公は、"善いこと"のために"少しの悪いこと"を行う。一度の成功は繰り返しに繋がり、やがて穴埋めのために止めることができなくなる。
本作は、そういった行動に走らせた主人公や周りの状況を、登場人物の表情や視線、言葉遣いでうまく描いている点が素晴らしいと思う。
ラストで主人公は「作り物の幸せ」と主人公は言った。それは若い彼氏との生活のことかと思ったが、それとも夫との乾いた生活のことなのかもしれないと感じた。
お金と幸せについて、考えさせられる作品でもあった。ぜひ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2020年3月17日
- 読了日 : 2020年3月17日
- 本棚登録日 : 2020年3月17日
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