紙の月 DVD スタンダード・エディション

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監督 : 吉田大八 
出演 : 宮沢りえ  池松壮亮  大島優子  田辺誠一 
  • ポニーキャニオン (2015年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013254985

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紙の月 DVD スタンダード・エディションの感想・レビュー・書評

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  • 2014年 日本 126分
    監督:吉田大八
    原作:角田光代『紙の月』
    出演:宮沢りえ/池松壮亮/大島優子/田辺誠一/近藤芳正/石橋蓮司/小林聡美
    主題歌 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ「Femme Fetale」
    http://kaminotsuki.jp/

    横領し逃亡する女性銀行員、そして小林聡美、なにかがデジャブすると思ったら、もう10年以上前の作品だけど大好きだったドラマ「すいか」でした。3億円横領して逃走中のキョンキョンが、元同僚の小林聡美に電話してきて「苦しいよ」と泣きながら訴えるシーンを思い出すだけで今でも泣けてくる。ごく普通の真面目な会社員だった女性が突然起こした横領事件、小林聡美演じる元同僚はそれが犯罪と知りながらも心のどこかで「逃げおおせてくれ」と願っていたのだと思う。

    この映画の横領犯はキョンキョンではなく宮沢りえ。小林聡美はベテランの先輩で、わかりやすくいえば「お局」的立場。主人公の犯罪を見逃すことができず暴こうとするけれど、終盤、二人が対峙するシーンの緊迫感は素晴らしかった。二人の選ぶ道は正反対だけれど、それは一人の人間に用意されている二つの岐路でもある。主人公の犯罪を糾弾する立場にありながら、心のどこかで一緒に「あちら側」に行ってしまいたいという願望も彼女にはあったのだと思わされ、いちばん心に残る場面でした。原作未読なんですが、この小林聡美が演じた役は映画のオリジナルのようですね。犯罪や不倫に心底共感はでいない観客のためには必要な視点になる良い役だったと思います。

    しかし残念だったのは、肝心の、主人公が犯罪に至る心理の描写がいまいち不十分だと感じてしまったこと。夫=田辺誠一、若いヒモ=池松壮亮というキャスティングのせいもあるけれど、ていうかもうこれ言うと単に好みの問題だけど、どっち取るって言われたら私なら田辺誠一(笑)いやまあ好みの問題は置いといても、けして悪い夫じゃないんですよね。多少空気読めない失言もあるけれど、田辺誠一だと悪気のない天然にしか見えないし、有能で稼ぎもけして悪くはないし、爽やかなイケメン。この夫をもっと感じの悪いモラハラ夫として描かないと、主人公の鬱屈は観客には理解できなかったんじゃないか。

    一方、池松壮亮も良い役者さんだとは思うけれど、すべてを捨ててまでのめりこませるほどの説得力(色気や魅力)はなかったし、なにより主人公が彼に魅かれる過程がばっさり端折られていて、いきなりホテル直行というのもどうだろう。けしてヒモ体質ではなかったこの若者に主人公が勝手にどんどん貢いでいく心情も共感しにくい。

    女学生時代に募金のために親の財布からお金を盗んだ過去エピソードは印象的だったけれど、つまり彼女は、夫への不満以前にもともとそういう資質(金銭に対する倫理観がおかしい)があっただけだということになってしまうので、彼女が感じていた虚無感を逆にぼやかしてしまったようにも思いました。

    良かったのは音楽。どろどろになりかねない不倫ベッドシーンに軽やかなリトルモア。回想シーンその他で印象的に使われる讃美歌、銀行での緊迫したシーンに流れるBGMも良かったし、エンディングがニコの歌うファム・ファタルというのも象徴的。あと大島優子の「ありがち」ないまどきOLっぷりもなかなか良かったです。

  • 原作は未読。
    真面目に銀行で働いていた主婦が若い男にのめり込んで横領・・
    とりあえず若い男と不倫に走る展開が早すぎてついていけないw
    あんなに簡単に人は溺れちゃうものなのかね~?
    そこからは宮沢りえさんの旦那役の田辺誠一さんが気の毒でした。
    旦那もちょっと嫌味なとこ一瞬あったけど、すごく優しくていい感じやったので、この旦那を裏切ってまでつっぱしっていく姿に全く感情移入出来ない。そら出来んわな(笑)
    兎に角若い男に横領したお金で贅沢三昧させればさせる程虚しくなってくる。
    見てて痛々しいんですよ!!
    ラストも高飛びしちゃって・・何にも知らずに上海に単身赴任してた旦那が可哀相すぎました。
    田辺誠一さんと小林聡美さんの演技は凄く良かったです。

  • 愚かで美しい疾走感が、
    始まりからその終わりまで続く。
    醒めた狂気と偽物の満足に、
    ずっと欲求不満で、空虚なのだ。

    高校時代からりかに宿る、
    薄っぺらな万能感が怖い。



    魔術にかかるように色気が溢れてくる、
    宮沢りえの透明感が恐怖でさえある。
    池松壮亮は、ホントに脱ぎすぎw

    あ!
    ベルベット・アンダーグラウンドが合っていた♪

  • 若い男に貢ぐために横領する銀行員というのはよくある話で、原作はその転落していく心の動きを圧倒的ディテイルで描いていた。「金持ちの世界はみんなが優しく善意にあふれている」なんて出てくるが、映像で表現するのは難しい。その点で、原作に一長ありと思う。
    しかし、映画もなかなかの健闘。原作とは違ったディテイルで緊張感を持って描ききってる。原作にない登場人物を配することで新しい「紙の月」になっている。
    自分を縛っている世界は紙の月のようなニセモノでそれから解放されたいというのが、ドラマのコンセプトで、原作にはそこまで明確なものはなかったように思う。それでも偽造に偽造を重ねる姿は解放されたようには見えないのだが。

  • 原作読んだ時、映画化決まっていたので主人公のイメージが宮沢りえさんで脳内変換されて読んでいました。

    清く正しくて、なんか透明感のある美少女がそのままになったような主人公、まさしく宮沢りえさんぴったりでした。

    こういう人こそがちょっとした風が吹いた時にどこか暗い洞穴に堕ちてしまう描写はリアル。

    外側から堕ちてしまったように見えていても、実際はそれの道のりは彼女が殻を破るために必要だったわけで、、いや、横領は確実に犯罪なだけど、後悔しているようにはとても見えなくて。

    小林聡美さんの使い方も、とってもいい。

  • BS-TBS録画>大変面白く見させて頂いたwww
    人間の業(欲)って無限だから怖いわぁ~~~。どんなに高額な金額を手に入れたとしても自分の金じゃないので=虚構だし罪悪感?あるのかw?自身は満たされる事はないんだろうなぁ。。
    まぁ人の金騙して勝手に使って(横領)ハメ外して豪遊したっていつかは罰は当たりますわねww
    元々宮沢演じた女自体ちょっと狂ってて欠陥あるよね。父の財布から獲った5万を困ってる人に寄付した所で汗…何の価値が?自分で稼いだ金寄付しろっつ~~の。人の金を何だと思ってやがる!?
    小林聡美さんとのラストの対決もなかなか迫力でした。
    地味に暮らしてきた真面目?な人程、タガが外れるとああいう事をしてしまうのだろうか。。
    ラストがあんまり納得いかなかったなぁ。。あれじゃ2Fから宮沢さん飛び降りて逃げ切ったって事でしょww!?ルパンじゃないんだから~~あれでは超人ですww
    数千万横領した銀行員の女が海外で逃亡生活って(;´・ω・)…そんなオチあり??…
    池松の役って完全なダメ男の典型。あいつクズやなww
    ちょっとチャラチャラした軽めなちゃっかり女子演じた大島さんが、良い演技してました^^。

  • 怖いなー ホラーだなこれは・・・宮沢りえは言わずもがな、小林聡美がとても良く、大島優子の演技もgoodでした。

  • 不倫までの展開が速いw
    そしてまさかの終わり方・・よく逃げれたなあw

    誰かに感謝されたい、頼られたい、
    構ってほしいっていうのは分かるけど・・・ก(ー̀ωー́ก)

  • 宮澤りえの幸薄い感が爆発してる映画
    特に反対側のホームから降りてくるシーンは凄くいい
    池松壮亮は本当にああいう役似合う
    無邪気に悪くなっていく感じとか本当しっくりくる
    小林聡美の役がいい
    自分で思いっきり追い詰めておいて「あたしにはそこまでできない」と葛藤してるところとかさすが

  • CATVでやってたので観賞。

    ・小林聡美を主人公に据えてもいいよな、と思った。頑張った結果が庶務係とか。っていうやさぐれた感じ。でも道を踏み外さずに、淡々と過ごしていく感じ。と思ったら、昔見た小林聡美のドラマ「すいか」を思いだした。銀行だか信金だかではたらく主人公(小林聡美)の同僚(小泉今日子)が持ち逃げだか横領だかして逃亡、主人公は日常を送りながらもいろいろ考える…という。

    ・もう小林聡美と宮沢りえの百合でいいよね、と思った自分もいる

    ・二人とも真面目でこつこつ地味に頑張るタイプだったけど、一人は目的のためには手段を選ばない(選べない)、享楽的な周りの人を見て、「自分もやっていいんだ」「好きに生きていいんだ」と思ってしまうタイプだった。もう1人はやっぱり道を踏み外せなかった。「行くべきところに行きます」と言ってしまう人だった

    ・ていうか道を踏み外すなら、踏み外した後の軌道修正まできっちり考えられるような大島優子のような融通が利く、ずるいキャラじゃないとダメだってー。宮沢りえがどうやったって、ずるく帳尻合わせるために立ちまわれないってー。

    ・小林聡美の魅力を再発見した。

    ・バブルとか、時代感とか、公衆電話とかが懐かしかった

    ・「ライムスター宇多丸のウイークエンドシャッフル」でもこの映画の評論してたな…、今度聞き返してみよう。

    ・「にせものでもいいじゃない、きれいなんだから」(認知症のお得意のおばあちゃん)
    「あなた、みじめなの?」(小林聡美)
    あたりの台詞(うろ覚え)が心に残った。

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