すばらしく不穏な短編小説群。
『七人の死者』は、算数の文章題のようなテーマが文学の衣をまとったような、不思議なテイストで妙。
『七階』は、これは安部公房のよう。
『急行列車』、時間の感覚が歪んだが如き列車の旅。乗客が列車外の世界から無残に引き剥がされてゆく姿が残酷でありつつも耽美。
15篇、どれも再読に耐える良篇。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
欧州・加州文学
- 感想投稿日 : 2017年12月16日
- 読了日 : 2017年12月16日
- 本棚登録日 : 2017年12月12日
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