紙数は小品の部類だが、扱われたテーマは小さくない。しかしながら過度な重さはなく、そこも良い。
丘に暮らす四組の家族を翻弄する、死を迎えた長老のうわごと。泉が枯れ、丘の自然が次第に暴君的性格を見せ始める。作者が「詩」というように、自信なさ気な説明的文章を排除した描写が素晴らしい。
この作家の長編が読みたくなった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
フランス文学
- 感想投稿日 : 2014年1月25日
- 読了日 : 2013年6月8日
- 本棚登録日 : 2014年1月25日
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