好き嫌いは分かれるのかもしれないが、自分はつぼにはまった。
語り手であるジェイムズが駆け出し記者の頃に転機を迎えることになった事件。とある田舎町のキャリックでは、多幸感と共に饒舌になりほどなくして死を迎えるという不思議な病気が蔓延していた。ジェイムズは関係者に話を聞き事の全貌を明らかにすることの任務に取り組み始める。。
記者自身の独白と関係者の供述や手紙などの形で綴られる独特の形式。何となく低調で山谷の少ない物語なのだが、緻密な書き込みや深い洞察が随所に見られドラマとしての完成度が高いと感じた。
クックから重さを少し引いてSFの要素を足した感じの作家。
まだまだ知らない作家がいるものだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2012年2月6日
- 読了日 : 2012年2月6日
- 本棚登録日 : 2012年2月6日
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