まほろ駅前番外地

著者 :
  • 文藝春秋 (2009年10月15日発売)
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本棚登録 : 4959
感想 : 820
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久しぶりの再読。
番外地というタイトルだけあって、脇役陣を視点にした話が中心。
まほろの裏社会を若くして牛耳る星くんの意外な生活や考え、小学五年生にして人生を達観した感のある由良が行天に出会うことによってもたらされた不運な一日、曽根田のばあちゃんの若き日のロマンス、横バス間引き運転摘発に執念を燃やす岡と振り回される便利屋を見つめる岡夫人。
いずれも彼らのドラマとしても良かったし、彼らから見る多田と行天も新鮮だった。
終盤は行天のセンシティブな部分がクローズアップされる。これが次の『狂奏曲』でどう展開するのか。そして多田の恋は?→こっちは個人的にはあまり興味なし。どちらかというと、多田と行天との絆の方が興味ある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サスペンス・ハードボイルド・探偵
感想投稿日 : 2017年9月8日
読了日 : 2017年9月8日
本棚登録日 : 2017年9月8日

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コメント 2件

さてさてさんのコメント
2020/06/07

fukuさん、こんにちは!
いつもありがとうございます。
私もようやくこの作品読みました。fukuさんは次の狂想曲も読み終えられているようですが、この番外地も面白かったです。書かれているように『彼らから見る多田と行天』という視点良かったです。この点では岡夫人視点がいいなと。私も狂想曲へ読み進めたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

fuku ※たまにレビューします さんのコメント
2020/06/07

さてさてさん
コメントありがとうございます。
このシリーズは良いですね。多田と行天、それぞれの個性が上手く互いを補いあって支え合ってる感じが好きです。
この作品では脇役たちから見た二人の様子が新鮮で脇役たちが何を思い何を感じているのかの一端も知ることが出来て良かったです。
次の作品もお楽しみ下さい。
こちらこそ、今後も宜しくお願いします。

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