予想をはるかに超えて面白い!南場氏の飾り気のない文章が好印象で読みやすい。特に、元コンサルタントならではの視点が興味深い。コンサルタントとして経営に対して第三者の視点から助言するのと、経営者として意思決定の連続且つ、すべての決定に責任を負うのとではまるでプレッシャーが違う。本書を読んで強く感じたことは、南場氏は人材に恵まれているという点だ。その素晴らしい人材のトップとしてリードしていた彼女は、偉大な経営者だと私は思う。
以下、本書よりお気に入りの箇所を抜粋。
「私は、苦しいときにふたつのことを意識する。ひとつは、とんでもない苦境ほど、素晴らしい立ち直り方を魅せる格好のステージだと思って張り切ることにしている。そしてもうひとつは、必ず後から振り返って、あれがあってよかったね、と言える大きなプラスアルファの拾い物をしようと考える。」
「生き甲斐は処した困難の大きさに比例する。父より」
「買ってもらえなかったときにどれだけいい笑顔が見せられるかが勝負なんだよ」
「誰が言ったかではなく何を言ったか。人ではなくコトに意識を集中する」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本経済新聞出版社
- 感想投稿日 : 2019年8月15日
- 読了日 : 2019年8月15日
- 本棚登録日 : 2018年11月25日
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