サトミちゃんちの8男子(6) ネオ里見八犬伝 (角川つばさ文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年12月15日発売)
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感想 : 5
4

シリーズ最終巻?なのかな。さすがクライマックス、満を持して登場した八人目の男子の物語はスケールがでかい。前巻で拉致られて出番がすくなかったバッドコアラ、シンベーも大活躍で、さとみちゃんを守るため、七男子渾身の戦いが繰り広げられる。

男子たちだけでなく、犬塚のじいさまもいい仕事してるし、しばらくひっこんでいたさとみちゃんのおじいさんも前線復帰。乙女なメイドさんといい、さとみちゃんのおばあさんといい、お年寄りキャラの存在感もいいし、ターゲット読者の親世代も楽しんで読める小ネタが随所にちりばめられているのも一粒で二度おいしい。

若大将の台詞を「身近なお年寄り」にきいてみればわかる、っていうのには苦笑したけど。私ら世代は、パロディとしての若大将のイメージを見て育ってるわけなのだけど、まだ「お年寄り」には遠いよなぁ、、、と思いたい。

手に取る前はこれで完結と思っていたのだが、どうも、将来にむけての伏線もまだまだ残してある感じ。読者の少年少女たちが「さとみちゃんの大恋愛どうなるの???」というファンレターをたくさん送ったら続編でるのかも。出てほしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: my library
感想投稿日 : 2013年1月28日
読了日 : 2012年12月29日
本棚登録日 : 2012年12月29日

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