もう大好き♡これぞ井上荒野って感じの作品だな。しかも少し軽めなので井上さんが苦手な人でも割と読みやすい部類に入るのでは。
イケメンで女の子が大好きなイタリアンシェフの杏二と、その杏二を(色んな意味で)支えている控えめな姉の偲。
二人が経営しているレストラン、『アモーレ』に集まるお客たち。美味しそうな食事と、そこで繰り広げられる男と女の人間模様。
杏二の様な、軽くて本音の見えない優しい男は実際苦手だしあまり関わりたくないけど、井上さんが描くと何故か憎めない。そればかりか愛おしくさえ感じてしまう。
最終的には彼が幸せになってくれたらいいのにな…と願ってしまった。ちよっと切ない終わり方だったし。
偲がほのぼの幸せになってくれたのは嬉しかった!井上さんの作品に登場する女性がここまでハッキリしたハッピーエンドになるのは珍しい気がする…。
謎の女Mのエピソードは、私的には要らなかった気もするが…(そこだけ全く別物語になってる気がした)まあそれも良しとしよう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
井上荒野
- 感想投稿日 : 2015年11月29日
- 読了日 : 2015年11月29日
- 本棚登録日 : 2015年11月29日
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