怒りのブレイクスルー 「青色発光ダイオード」を開発して見えてきたこと (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2004年5月20日発売)
3.45
  • (2)
  • (7)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 10

ノーベル物理学賞受賞のニュースを聞いた時、著者の中村さんの例の裁判のことを覚えていたので、マスコミはまた無邪気に「日本人3名快挙!」とかはしゃぐんだろうなと複雑な気持ちになったのは言うまでもない。典型的理系人間の彼はただやりたいことをやって今に至るんわけじゃなく、その間には様々な困難があったわけだし、怒りを原動力としてここまで突き進んだ情熱はやはり尊敬に値する。そして才能を潰し、優れたものつくり人を外に出してしまう日本の体質は昔も今も変わらないわけで、技術分野以外でも企業と個人の関係のあり方は良くなるどころかますます…と思ってどんよりするのだった。はあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仕事で読んだよ
感想投稿日 : 2014年10月20日
読了日 : 2014年10月20日
本棚登録日 : 2014年10月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする