CODE46 スペシャル・エディション [DVD]

監督 : マイケル・ウィンターボトム 
出演 : ティム・ロビンス  サマンサ・モートン  オム・プリ  ジャンヌ・バリバール  デヴィッド・ファーム 
  • アット エンタテインメント
3.06
  • (3)
  • (5)
  • (16)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 42
感想 : 11
3

[鑑賞日:WOWOWにて2005年10月20日]

CODE46
2003年 イギリス 
日本公開日:2004年9月11日
監督:Michael Winterbottom
出演:Tim Robbins、Samantha Morton...他
[英語]

■あらすじ
徹底した管理社会になった近未来。上海でパペル(パスポートとビザの機能を持つ滞在許可書)を製造・発行する会社で、偽造パペルが作られていると通報があった。調査員ウィリアムは、社員のマリアが犯人だと突き止める。しかし、彼女にひかれた彼は、本社に嘘の報告をするのだった。(Amazon.co.jpより)

■感想
嫌いではない。BGMも手伝ってか、眈々とした雰囲気の作品。不思議系と言えば不思議系。不思議系に思えるのは「内は管理された近未来。外の人間は犬同然」という設定のせいだろう。刹那的なラヴ・ストーリーと言ってしまえば聞こえはいいが。

ストーリーの意味はわかるが、眈々としているだけあってメリハリがないし、ドキドキ感もない。微睡むようなBGMだけが印象的だったと思う。BGMとして、ダラ~っと見ている分にはいいかもしれない。

「共鳴ウイルス」や「記憶の操作」というヒントがいっぱいで、途中で結末がもう見え見えだった。それはいいとして……映画の雰囲気とはまったくの反対思考で、やっぱりこの作品は未来、科学に対しての「警鐘」がテーマなのだろうか? 単純に言えば「近親結婚したら罰っしまーす!」的な発想なのだろうが、要は「クローンや精子売買、代理母が増えれば未来はこうなりますよ」ってことなのだろう。確かにそうだ。知らないで自分と同じ遺伝子を持つ相手を好きになってしまう可能性もあるわけで、それが共鳴ウイルスなのだろう。

視点を変えて見た『ガタカ』って感じだろうか? 同じ遺伝子問題を扱ったストーリーとしては、私は『ガタカ』の方の、あの切ない感じが好きだ。

ふと疑問に思ったのは、ウィリアム(ティム・ロビンス)は果して何回奥さんに記憶を操作されているのだろうかと? 恐らくあれが「初めて」だったとは思えない。奥さんが怪しく見えたのは私の深読み?

しかし、洋画の近未来映画ってなんでこうすぐに雰囲気にアジアを利用するのだろう? 映画のタイプは違うが、『ブレード・ランナー』を思い出した。アクションとかはぜんぜんないが、雰囲気的には『カンパニーマン』に近い気もする。この映画もアジアンテイスト含んでいたせいもあるからだと思うが……。

正直繰り返し観たい映画ではない。私にとっては、なんとなく薄っぺらい作風だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 洋画
感想投稿日 : 2010年4月26日
読了日 : 2005年10月20日
本棚登録日 : 2005年10月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする