オーデュボンの祈り (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2003年11月28日発売)
3.82
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本棚登録 : 44234
感想 : 4118
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伊坂さんのデビュー作。現実味がない設定の物語だが、意外と馴染むことができて、読みやすく、飽きない。怖くて暗い物語だが、読み終わった時には不思議と爽やかな気持ちになる。デビュー作でこんな面白い作品を書けるのは凄い。そして、ファンタジーとミステリーの絶妙な混ざりで、伊坂さんらしい世界観が出来ていると思う。個人的にはこの前読んだ砂漠の方が少し良かった気がするが、この作品もかなり楽しめた。最初にこれを読んだ方が良かったかもしれない。

コンビニ強盗をしてしまい、外との関わりが一切ない島に逃れた主人公の伊藤。この島で未来を見ることができる優午と出会う。この島には何かが欠けている。島の独特な感じも良く、登場人物のそれぞれバラバラなとても個性的な性格も良かったと思う。異世界に行ったようなとても不思議で面白い作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2021年6月21日
読了日 : 2021年6月20日
本棚登録日 : 2021年6月17日

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