平成日本タブー大全 (宝島SUGOI文庫) (宝島SUGOI文庫 A み 5-1)

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  • 宝島社 (2011年3月4日発売)
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感想 : 13
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昨日、読み終わったところに、本日島田紳助の引退速報。

あまりにタイミング良すぎて笑いました。

とりあえず、吉本興業からのプレスリリースしかないわけですが。なんでこのタイミングなんでしょうか。

この本には吉本興業の黒い交際(メインに問題視島田紳助が据えられています。だけではなく、同和利権や違法賭博としてのパチンコなど、主とした報道機関や公権力に対する問題提起・リポートです。

非常にたくさんのライターによる仕事です。

それぞれが、別の仕事として上梓したもののエッセンスを簡潔にまとめたものでしょうか。

すべてを鵜呑みにするわけにはいきませんが、非常に興味深い内容であることは確かです。

さて、やはりタイムリーなので、今後どう展開するのか見えないながらも紳助について。

笑いのセンスに関しては、認めざるをえないと思います。島田紳助。

本の中では先のマネージャ暴行事件についても触れられています。件の女性マネージャもさぞかし溜飲の下がった思いでしょう。

そもそも、島田紳助の芸能活動に暴力団・ヤクザは必要なんでしょうか。

「俺のケツ持ちがどこかわかってんのか!?」というような恫喝を繰り返していたというようなことも書かれていますが、それが再三、弱者や個人に向けられていたと。

ほとんど実利的なメリットのないそんなことを言われても、普通であればにわかには信用できませんよね、普通。

横山やすしのような芸人バカならともかく。

不動産王ともいわれる実業家や、M-1を始めとするプロデューサーとしての側面も持つ紳助であれば、そんなことなんの得にもなりません。

強いて言うなら、芸能活動以外で(本職の?)地上げとかにからんだ場合とかでしょうかね。

吉本にしたって、再三かばってきて、このタイミングでなぜ切るのかということ。横山やすしパターン?

いったいいくつのテレビ番組を持っているのでしょうか。しかも冠で。

吉本興業にとっても大きな痛手であることに違いはないでしょう。各テレビ局などへの信用問題にしても。

「しっぽを切る」というには大きすぎます。

今回のメールが主問題ではないでしょう。

一体全体なにをやらかしているのか。

つい、先日、また暑苦しそうな著作を出してましたよね。紳助は。

標題の本の林正之助を含む吉本の黒い交際問題を全部信用しても足りないなにかがあるのでしょう。

昔の吉本ではなく、1000人のタレントを抱える日本一というか、世界有数の総合芸能プロダクションです。

たとえ、紳助であろうと、こうなるでというパフォーマンスなんでしょうか。

今回の引退騒動は果たして振って湧いた想定外の処理なのか・・・又は用意周到の茶番なのか。

吉本興業の香ばしさは相変わらずということなんでしょうか。

この本における他のエピソードは、割愛しておきます。


最後に呉智英のジャブ的な掌編で締めくくってあるのが、少し信ぴょう性をもたせる演出かなという感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サブカルチャー
感想投稿日 : 2011年8月24日
読了日 : 2011年8月23日
本棚登録日 : 2011年7月31日

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