彼女の新境地ではないだろうか。
アマゾンの論評ではキッチンより軽いと書かれていたが、キッチンより世界観が格段に広がっている。
決して軽くない微妙にこんがらがった人生を重くせずに生きている人達がいる風景が描かれている。
あとがきにこうある
昔、プリンスがほほに「slave」と書いていたときは、なにかの冗談か行き過ぎた風刺だろう、と思ったのですが、最近になってほんとうにわかってきました。あれは本気だし、本当だったんだ、私たちの自由は、あらゆる意味で奴隷の自由なのだと。
カスタネダもそう言っていたし、とても多くの人がそのことに気づいています。
「だから革命を」という主張ではなく、私はおとぎばなしに置き換えながら、奴隷の自由の無限の可能性を描きたいと思っています。
人間は大地にはりついて、体という制限を持ちながら、寿命までせいいっぱい生きる生き物です。それは、とても空しい、しかしすばらしいことだと思っています。
素敵。描き続けてくれい。でも、この文脈でカスタネダ?
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- 感想投稿日 : 2011年9月18日
- 読了日 : 2011年9月18日
- 本棚登録日 : 2011年9月18日
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