顔回が妤を冥界から取り戻す旅の帰路が描かれる。
現世へは二人しか戻れないところを、子蓉の策を使って三人で戻ろうとする顔回。
二人の女性を内部に容れることにより、むしろ子蓉との関係が変容していく。
これで子蓉が死んでしまったわけではなく、まだ一展開あるのか、気になるところ。
長い長い黄泉がえりの話が終わったかと思うと、今度は魯のお家騒動の続き。
孟懿子の家老格である公斂處父が中心人物となる。
孔子・子路の思惑に反し、成城の取り壊しを命を懸けて阻止しようとする忠臣だ。
こうした人物から見ると、手段を択ばず目的を遂げようとする孔子は怪物のように見えてくる。
ここに黄泉がえり男の顔回が絡む。
冥界で女神が化けていた孔子に顔回が見た違和感とつながっていく。
顔氏と孔子との対立も背後にはあり、さてこの先、孔子顔回の子弟が激突するような事態になるのだろうか?
孔子、この作品ではラスボスっぽいしねえ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年8月15日
- 読了日 : 2019年8月15日
- 本棚登録日 : 2019年8月15日
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