初読みの作家。
45才、独身のキョウコは有名広告代理店でバリバリと働き、その仕事に疲れて事務に異動しても噂ばなしや働き方に馴染めず、家ではプライドだけ高い母親とも合わず、全てを投げ打っての「れんげ荘」住まい。貯めた貯金を少しずつ取り崩して生涯を無職で暮らすために、格安のれんげ荘を選択。春の気候の良い時期に移ったものの、梅雨のカビやミミズ、ナメクジ、夏の蚊、冬の寒さに参ってしまう。揺らぐ気持ちも親友からの言葉で元に戻る。1年を経過して、何とかれんげ荘にも馴染めたようだ。地震で砂壁が落ちた学生時代に住んでいた木造アパートを思い出す。働かず、貯金だけで暮らすのも若い頃の夢だったと思い出す。
このシリーズは続くようだが、このまま無職の生活は続くのだろうか。他の住人や母親との関係はどうなるのだろうかと先を読みたくなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年3月25日
- 読了日 : 2024年3月25日
- 本棚登録日 : 2024年3月25日
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