以下、概要
日露戦争の後、日本に対する熱狂は、そう長くは続かなかった。
というのも、日本が韓国を保護国化したから。
また、日仏(1907年)が結ばれ、フランスの要請にしたがって、日本在住のヴェトナム民主主義者に対する弾圧が始まった。
インドの独立運動家のネルーは、「日露戦争での日本の勝利は大きな影響を与えた。しかし、その直後の成果は、少数の侵略的帝国主義者のグループに、もう一国を加えたに過ぎなかった」といっている。
これぐらいかな。
これまでは、日本の歴史認識をいいように解釈したものを読むのが多かったので、意外と興味深かったです。
ただ、この人はもともと「世界史の先生」で、「日本は悪いことをしてきた」ということを教えられてきた人なので、全てを信じるということはできません。
歴史っていうのは、全てあやふやで、「〜という証拠がある」とか「〜という証言がある」といっても、「それが証拠である証拠はなんですか」という話が展開できる。
だから、真実っていうのは、えてしてあやふやだし、物事は「自分が信じたいものを信じる」ということだから、色んな考えがあっていいんではないかな。
僕は、歴史についていろいろ知っているのは大切だと思うけど、
一番大切なのは、「歴史を知って、現代に生かすこと」なので、昔のことについて「思い出し怒り」したり「思い出し喜び」してもしょうがないと思う。
「現代に使える歴史を学ぶ」というのが、僕が歴史を学ぶ理由です。
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- 感想投稿日 : 2008年9月30日
- 本棚登録日 : 2008年9月30日
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