公務員批判が全然やまない。
本書は、官僚が、良心に基づき、誠心誠意にその職務を全うしようとしたとしても、認識と判断の誤りにより、善意の第三者たる国民を傷つけてしまうことが当然にしてあり得るということを、外務本省・在外公館を舞台にしたフィクションとして描いたもの。
「官僚は決して誤りを犯さない」という、無謬性神話に固執するのはそろそろ止めたらどうかと個人的に思う。それよりも、「官僚=時として誤りを犯す者」との認識にたち、訴訟等により、監視と救済が自律的に行われるようなメカニズムデザインを積極的に図るべき、そんなことを考えた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
フィクション
- 感想投稿日 : 2011年11月10日
- 読了日 : 2011年10月30日
- 本棚登録日 : 2011年10月30日
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