ロミオとロミオは永遠に (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

著者 :
  • 早川書房 (2002年11月1日発売)
3.63
  • (143)
  • (175)
  • (316)
  • (32)
  • (3)
本棚登録 : 1086
感想 : 181
3

20世紀の最後(1999年3月~2000年6月)にSFマガジンに連載されたSF長編作品。
恩田陸さんらしくないというか、恩田陸さんがこんな作品も書いていたんだというか、非常に異色の作品。

日本人だけが地球に居残り、産業廃棄物の除去に追われる近未来を舞台に、エリートを育成する「大東京学園」への入学試験を勝ち抜いたアキラとシゲルの闘いを描いている。
20世紀へのオマージュとして、アメリカ横断ウルトラクイズやDJの赤坂、ミッキーマウスなどが醜悪なほどデフォルメされて「汚れた地球」を彩っていく。
「バトル・ロワイヤル」みたいというレビュアーもいていますが、そこまでの醜悪さはなく、エンタテイメント色が残った作品と感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2011年2月13日
読了日 : 2011年2月12日
本棚登録日 : 2011年2月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする