ある田舎町、娯楽といえば大型ショッピングモールくらいなもの。雪と住民の憂鬱は毎日降り積もり、心はこの町と同様に色を失っている。
元暴走族のインチキセールスマンや、生活保護受給者、役所、進学塾に通う女子高生に新興宗教団体、果てには市議会議員や人妻売春まで、無関係だったはずの各々の歯車は、僅かずつの共通点をきっかけにしっかりと噛み合うようになり、一点に帰結する。
終焉に向かう過程が簡潔な気もするけれど、テンポの良い場面転換で、終焉までの過程に長さは感じなかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年11月3日
- 読了日 : 2015年11月3日
- 本棚登録日 : 2015年11月3日
みんなの感想をみる