「ひふみん」こと加藤一二三さんの自伝エッセイ的な本です。
ゆっくり読了。
将棋の話がメインではありますが、人生論、家族論、宗教論もあり、また交流のあった方々とのエピソードも豊富で、楽しく読めました。
旧新約聖書の教えや例え話を紹介しつつ、ひふみんの考え方、思考の源泉を垣間見ることができました。
それにしてもひふみんの記憶力がすごい。棋譜や対局者の様子だけでなく日付けなどまで記憶していて、さすが天才、という感じです。
ひらめきと長考両方ができるのが天才だそうで、これは棋士でなくても言えることかもしれません。
じっくり考えることがができて、かつインスピレーションも出せることでしょうか。
テレビ出演も増えたひふみんから見た芸能界の話もあります。
本気かお世辞かわからないですが歌が上手いと言われたことを真剣に受け止めてプラスに捉えている姿がかっこいいなと思いました。
ひふみんが20連敗していたスランプの時に聴いたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を聴いてみたいと思いました。
子供は弁当箱を背負って生まれてくる(イタリアの言葉)もなかなか参考になりました。
最後に、ひふみんの家族を思う姿に、身近にいる人に感謝ができる人(隠れた聖人)になりたいと改めて思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
人物・対談
- 感想投稿日 : 2021年11月20日
- 読了日 : 2021年11月20日
- 本棚登録日 : 2021年7月9日
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