文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫 ダ 1-1)

  • 草思社 (2012年2月2日発売)
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感想 : 673
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おもしろいが、やはり長い。作物の話などはそんなに細かくなくていいかな……などと思う。
丁寧に書こうとしていることはもちろん好感を持てるが。
あと、人類が農耕を始めた流れを詳細に書いているが、あくまでも地理的条件が一番と言っていいくらい重要であり、民族そのものやそこに住む人の性質は関係ないのだ、というスタンスがナイス。先に農耕を始めた人たちは、優れているから先に始められたのではない。単に、周囲にそういう条件が揃っていたからなのだ。

そういう話がメインなので、人類のアイデアとか人間の工夫みたいなのが少ないのが、やや飽きるところ。私の好みとしては、もう少し、人が生み出した知恵みたいな話を読みたい。
そういう意味では、目次を見る限り、下巻の方がおもしろそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 紀行文、エッセイ、ノンフィクション
感想投稿日 : 2023年11月25日
読了日 : 2023年11月21日
本棚登録日 : 2023年11月25日

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