【小説8巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女1」

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  • TOブックス (2016年9月10日発売)
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本棚登録 : 933
感想 : 57

無料分を読み始めたらすっかりハマってしまいました。
既刊数を調べたらまだまだ続きがあって、最終巻発売までに追い付けるかしら…

貴族の娘「ローゼマイン」となり、7歳に年齢詐称して貴族街で再度洗礼式をうけ、そのまま領主の養女として印刷工房の運営、神殿長の執務、貴族のお勉強と大忙し。
前巻の下町との家族の別れが、非常に悲しみに濡れたものだったのに、マインのテンションが変わらなすぎて笑ってしまう。

舞台が貴族街に移った事で、魔術や魔石に関する話が多くなり、よりファンタジー感がでてきた。

でもこの巻のポイントは、フェルディナンドのアイドル的扱いと、絵姿の印刷と販売でしょう。
演奏会を開催する羽目になったフェルディナンドの大人げない対応と、懲りずに絵姿の販売を試みるローゼマインとのやりとりが楽しい。

男性恐怖症のヴィルマに直接見てみたいと言わしめ、恋歌を歌えば失神者が出るフェルディナンドの美貌と美声。
わずか一回で終わったフェルディナンドの演奏会、もとい即売会(笑)
完売した絵姿は今後プレミアがつきそう。

ローゼマインは絵姿で資金を稼ぎつつ、イタリアンレストランのレシピで貴族達の心を鷲掴みにし、新しい孤児院と工房の建設に進んでいく。
やはり人間の食に関する欲望は貴族でも敵わないね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2023年6月22日
読了日 : 2023年6月18日
本棚登録日 : 2023年6月18日

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