瀬戸内訳源氏の最終巻。浮舟・手習・夢浮橋の三帖が入っている。二人の端的な男性に翻弄される浮舟の描写が素晴らしい。
瀬戸内の訳は大変わかりやすく、多少くどいくらいきちんと書き下されている。結構ストレートな性的表現もあって驚くこともあるが、万人に薦めることのできる訳と言えるだろう。しかし、これがベストかと言われると難しい。源氏のパーフェクトな訳はあり得ない。必ず訳者の色が出てしまう。いろいろな訳にふれつつ源氏の本質に近づいていかなければならないのかなと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年2月6日
- 読了日 : 2010年1月9日
- 本棚登録日 : 2010年1月9日
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