2009年に書かれた本なので、既にクラウドやらデジタル関係の記載はもう時代の流れに取り残されてるので、ほとんど流し読み。
他にももうすでに実践している内容もチラホラ。ジョブズがいつも同じ格好していたのは、服について考える時間がもったいないから、という話も今ではもう常識みたいになってる。(もう死んじゃってなかば神格化されてるけどね)
ただ、いろいろと面白い箇所があった。例えば、脳は無意識下で処理しているので、一旦インプットされて寝かしておいた散り散りの情報が、朝起きて閃きとともにアイディアとしてアウトアップされる、という記載はなるほどと思った。また外山先生の「思考の整理学」を読み直そうかな。
今はこうやって、ライフハック本を読んで、よしさあ明日からやろうか、という気になってるけど、若いうちに読んでも全然実践できなかっただろうなあ。
それは、単純に大人になって自制心が芽生えたから、というのではなくて、若者時代の自分だったならば、そんなに効率性を追い求めて人生楽しいの?というお気楽視点でしかなかったからじゃないか、とふと思う。意識高い系の若者は違うかもしれないが。学生のうちから、この本に書いてあることを実践してたら、それはそれで気持ち悪い気がする。
というのも、子供のころは毎週ワクワクしてアニメを見てたし、毎日、朝起きた気分で服を選んで悩んで着た方が楽しいと思ったし、何時間でも友達と中身のないことをだべったりしても、それがちっともムダだとは思わなかったからだ。
大人になって、これはもう自分には必要ないと切り捨ててきた色々な「若者のムダ」というものを振り返って、ふと少し物悲しくなる。
- 感想投稿日 : 2015年3月30日
- 読了日 : 2015年3月30日
- 本棚登録日 : 2015年3月30日
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