フィリピンパブ嬢の社会学 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2017年2月16日発売)
3.66
  • (21)
  • (40)
  • (43)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 445
感想 : 62
4

フィリピンに恋をした1人の大学院生がフィリピンパブ嬢に恋をし、彼自らが危険を顧みず、彼女を愛し、彼の周りとも関わり、彼女の周りへの理解を示し、関係を培っていった経験が如実に、的確に、臨場感込めて語られている良書。フィリピンパブの裏にあるタレントビザやその廃止、そこから生まれた違法入国や偽装結婚、暴力団も絡んで彼女らは空白の契約のもとで搾取されている。フィリピンパブで遊ぶのも、女の子に説教するのも、恋をしてまうのも、こういった裏のことを深く深く考えた上でしなければならないよ日本人。こんな日常の血のにじむような残酷な扱いを20歳そこらの女の子が受けてると思うといたたまれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月29日
読了日 : 2020年4月29日
本棚登録日 : 2020年4月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする