フィリピンに恋をした1人の大学院生がフィリピンパブ嬢に恋をし、彼自らが危険を顧みず、彼女を愛し、彼の周りとも関わり、彼女の周りへの理解を示し、関係を培っていった経験が如実に、的確に、臨場感込めて語られている良書。フィリピンパブの裏にあるタレントビザやその廃止、そこから生まれた違法入国や偽装結婚、暴力団も絡んで彼女らは空白の契約のもとで搾取されている。フィリピンパブで遊ぶのも、女の子に説教するのも、恋をしてまうのも、こういった裏のことを深く深く考えた上でしなければならないよ日本人。こんな日常の血のにじむような残酷な扱いを20歳そこらの女の子が受けてると思うといたたまれない。
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- 感想投稿日 : 2020年4月29日
- 読了日 : 2020年4月29日
- 本棚登録日 : 2020年4月29日
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