旅屋おかえり (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年9月19日発売)
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感想 : 914
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タレントとしてがけっぷちの主人公「おかえり」こと丘えりか。
唯一のレギュラー番組のロケから話は始まるのだが、
30代前半、この軽さ、
想像してみると私はこの番組は見ないかな(笑)
なので「おかえり」の魅力がわからず読み始めたのだが…

自ら行くことができない旅を「おかえり」が代行し、
直接伝えることのできないそれぞれの思いをつないでいく。
なかなかのハートウォーミング具合で
思わずうるうる。
「おかえり」は率直で、他人に心を開かせるものを持っているのだろう。
だから人に恵まれる。
旅屋をするうちに自信もついてきて、
魅力的な女性に見えてきた。
「おかえり」含めて周りの人も
欠点はあるけどもにくめず、どこかチャーミングな人ばかり。
久々に原田マハさんの、こういうテイストのお話を読めて幸せな気持ちだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月11日
読了日 : 2020年10月11日
本棚登録日 : 2020年10月10日

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