子供は親を選んで忌まれてくる事はできないのだ。
そんな、当たり前の事が厳しい。
世の中は誕生のその最初から不公平に満ちていて、その不公平の中で生きていくしかないのだ。
自分の手の中にある不幸ばかりを嘆いても、怨んでも、何がどうなる訳でもなく。まして、自分を卑下し、責めても良い事など一つもある訳もなく。
目の前に差し出された、細いけれど暖かい糸を掴んで、強くなって欲しい。
人は弱く、時としてその弱さが他人を傷つける刃となる。
それでも、人は強く、傷ついて泣いても、前を見て立ち上がる事もできるし、誰かに手を差し伸べる事もできる。
つらつらとそんな事を思ってしまった。
雲雀、その名のように、いつか空高く飛び上がれ。
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- 感想投稿日 : 2014年12月13日
- 読了日 : 2014年12月12日
- 本棚登録日 : 2014年12月12日
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