「16時間断食ダイエット」のことをあれこれ調べていて、アンテナに引っかかった本。数年前のベストセラーである。
米国の著名なIT起業家である著者(ゆえに「シリコンバレー式」)が、自ら実践して50キロの減量を成し遂げた食事術を開陳した本。
「膨大な年月と費用を投じて世界中の食とダイエットを研究しつくし、脳科学から栄養学、生化学まであらゆるエビデンスを総合」したものだという。
内容以前に、著者の語り口に詐話師のようなうさん臭さがある。
読みながら直感的に警戒心が働いた。「これはあまり真に受けないほうがよいかも」と感じたのだ。
まあ、部分的には参考になるし、目からウロコが落ちる指摘もないではない。
ただ、ありふれた食品一つひとつにケチをつけていく記述が延々と続くので、「この本の言うとおりにしていたら、何も食べられなくなる」と思ってしまった。内容が極端すぎ。
そもそも、著者の主張自体が〝富裕層の言い分〟という感じだ。著者のススメのままに食品を揃えていたら、カネがかかって仕方ない。庶民には難しい。
気軽に取り入れられるコツだけ選んで取り入れればいいと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
医療・健康
- 感想投稿日 : 2021年3月17日
- 読了日 : 2021年3月17日
- 本棚登録日 : 2021年3月17日
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